人気テレビ俳優のタリーズ買収について1月に報じられましたが、1月中に完了すると思われた取引が難航し、ちょっと大変なことになっているようです。
最新の英文記事を訳しました。
"Patrick Dempsey's purchase of Tully's Coffee runs into 'obstacles'"
テレビ俳優のパトリック・デンプシーが、長期にわたる業績低迷に苦しむシアトルのタリーズ・コーヒー買収で思わぬ困難に突き当たっている。
1月には、デンプシーと彼の投資集団が、スターバックスを含む他のライバルたちを打ち負かし、タリーズの落札に成功した。そのとき、デンプシーのグローバル・バリスタ社はタリーズの資金が無くなる前の1月下旬には取引が完了すると予想していた。
しかし今週裁判所に出された文書でグローバル・バリスタ社は、買収時のヒアリングの際には聞かされていなかった数々の予期せぬ障害に直面していると述べている。グローバル・バリスタ社と、タリーズの親会社ティーシー・グローバル社(TC GROBAL)は、55項目のチェックリストを処理するため、週に二度会議を行っている…と、デンプシーのグループは3月20日付の連邦破産裁判所裁判官:カレン・オーバーストリート氏宛文書で述べている。一方でグローバル・バリスタ社は、売買に取り組む間コーヒーチェーンを維持するため、35万ドルの追加支払いを行った。
デンプシーグループの文書は、タリーズ買収についてのライバル入札者二社からオーバーストリート氏に送られた文書に応えて送られたものである。一社はAgriNurture社、もう一社はEarthright Holdings USA社であるが、まとめてANIとして知られており、スターバックスと協力して入札の一角に加わっている。
ANIは、デンプシーが契約に失敗した場合の補欠落札者2者のうちの1者である。ANIは裁判所への文書で、裁判所が承認した期限どおりにグローバル・バリスタ社への売却が進むか否か判断するために会議を開くことを要請している。もし進むとしたら、いつ取引が完了するのか。あるいは不確実性が残ったままになり、彼らに何かできる余地があるのか。ANIはまた、グローバル・バリスタ社がいつまでに取引を完了できなければ、タリーズは補欠の落札者と交渉できるのか、明確な日付を提示することも裁判所に求めている。
これに対してデンプシーは、ANIの補欠落札者としての権利は1か月以上前に期限切れとなっており、ステータス・カンファレンスを求める権限はないはず…と疑問を投げかけている。さらにグローバル・バリスタ社は、この取引が完了間近であり、解決すべき問題は少ししか残っていないと述べている。
ボーイング社は、この難問におけるキープレイヤーである。デンプシーのグループはまたボーイング社とともに契約の包括的な再確認段階にあるのであり、この航空宇宙企業の合意も間もなく得られる見込みであるとしている。
タリーズでもっとも利益の上がっている店舗の多くはボーイング社の施設内にあり、タリーズコーヒーカードへの積み立てはボーイング社の給与から天引きできるようになっている。
グローバル・バリスタ社は、「近日中に」いくつかの取引完了を承認するよう裁判所に申し立てをする、だがそれらの取引について詳細は話せないとしている。
ボーイング社の広報官Antonella Bellman氏は、同社がピュジェット湾地域にあるボーイング社の4施設で運営されている12のカフェについて、タリーズの新オーナー予定のグローバル・バリスタ社と契約交渉にあったことを明かした。
「我々は7年間タリーズと契約してきた。今や同社がグローバル・バリスタ社に買収されることになったからには変更しなければならないし、買収主と新たな契約を結ぶ必要がある」とベルマンは語った。また交渉はボーイング社の標準契約プロセスに準拠している…とも彼女は語っている。グローバル・バリスタ社とボーイングコーヒーカードで合意をみたのは光栄なことであり、チャージ可能なカードかどうかは取るに足らない問題であるとしている。
デンプシーの友人でありグローバル・バリスタ社の投資家の一人でもあるカリフォルニア州の弁護士 Michael Avenatti氏は、自身は取引の詳細について議論する権利はなかったが、この程度の遅延は、「複雑な問題を孕む取引においては通常の範囲内である」と語った。彼は、この問題が終了するまでにタリーズに事業資金が必要なら、投資家グループはさらなる追加資金を投入する意思があるとも語っている。
「これは、買収が完了することについての我々の自信を明確に示すものだ」彼は言った。「本気で買収しようと思わなければ、多額な投資などしない。」
ANIの弁護士であるRagan Powers氏は現在アジアにおり、顧客の同意なしにコメントすることはできないとし、即答を避けた。タリーズの弁護士への問い合わせについては、直後時点ではまだ回答が来ていない。
(Coffee Fanzine管理人 Wrote)
2013年3月23日土曜日
2013年3月8日金曜日
「内田百閒」
ご承知の通り…というほど皆さんがご存じかはわかりませんが、内田百閒(うちだ・ひゃっけん)は夏目漱石の弟子です。
私は昔から百閒先生の随筆を読むのが大好き。短いし、スパイシーで、おもしろいからです。そして、性格も似ている(と勝手に思っている)ので、親近感が湧くのですよね。
『間抜けの実在に関する文献』
『御馳走帖』
は手放せない本です。 百閒先生にぞっこんとなるきっかけを作ってくれた『阿呆列車』シリーズもそうですが、常に手に届くところに置いておきたい本なのです。
文字通り「手放せない」ので、どこへ行くにも大抵は百閒先生の本を携えている。それだけで心が和み、安心する。
でも『御馳走帖』のまえがきにあたる部分。
終戦直前の日本がどれほど物資に不足していたか。食べ物とお酒を即自的に捉えみつめてこよなく愛する百閒先生が、どれほどひもじく寂しい思いをしていたか。そして、そんな逼迫した日々の中で、百閒先生がどれほど学生たちに愛されていたか……が素朴な文章から伝わってくるからです。
好物をゆったり味わい、楽しむゆとりというのは、市井の人にとっては戦争のない時代にしか得られない幸福だと思います。
私は1か月以上放置した『御馳走帖』をまた読むときには、必ずと言っていいほど先の「序に代へて」を読み返します。
そして、当時の百閒先生の言葉を通じて、今ある幸福の重さを、ひしひしと感じるのです。
私は昔から百閒先生の随筆を読むのが大好き。短いし、スパイシーで、おもしろいからです。そして、性格も似ている(と勝手に思っている)ので、親近感が湧くのですよね。
『間抜けの実在に関する文献』
『御馳走帖』
は手放せない本です。 百閒先生にぞっこんとなるきっかけを作ってくれた『阿呆列車』シリーズもそうですが、常に手に届くところに置いておきたい本なのです。
文字通り「手放せない」ので、どこへ行くにも大抵は百閒先生の本を携えている。それだけで心が和み、安心する。
でも『御馳走帖』のまえがきにあたる部分。
「序に代へて」
昭和二十年夏の日記を抄綴すこれは何度読んでも胸が詰まります。
終戦直前の日本がどれほど物資に不足していたか。食べ物とお酒を即自的に捉えみつめてこよなく愛する百閒先生が、どれほどひもじく寂しい思いをしていたか。そして、そんな逼迫した日々の中で、百閒先生がどれほど学生たちに愛されていたか……が素朴な文章から伝わってくるからです。
好物をゆったり味わい、楽しむゆとりというのは、市井の人にとっては戦争のない時代にしか得られない幸福だと思います。
私は1か月以上放置した『御馳走帖』をまた読むときには、必ずと言っていいほど先の「序に代へて」を読み返します。
そして、当時の百閒先生の言葉を通じて、今ある幸福の重さを、ひしひしと感じるのです。
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