2013年2月9日土曜日

タンザニアの新規就農支援策が国会を通過

タンザニア議会は月曜(2月4日)、農業分野での起業に関心を持つ35歳以下の若者に融資をする新事業に関する決議を通過させた。

Tanzania to provide youths with loans for agricultural enterprises

上記の記事をみると、この新事業 "Youth Fund" は、タンザニアにおける若者の失業を抑制するための重要な手段として位置づけられているようだ。

新法のもとでは、国家予算のうち2400万ドルが同予算に充てられる(7月開始)。



タンザニアでは人口の63%が30歳以下であるが、そのほとんが就業困難な状況にあるという。今回の貸付事業により若者たちのキャリアアップにつなげ、同国における農業への需要に対応させたい考えだが、実際の使われ方は、既存の融資政策の補完的な手段となりそうだ。

タンザニアの農業潜在力を解き放つ試み

Honest Ngowi氏(エコノミスト・Mzumbe大学講師)は、"Youth Fund"がタンザニアにおける食糧生産を刺激するすぐれた方法になるだろうと評価している。

同氏は「利益回収開始までに5年はかかってしまう農業プロジェクトへの融資について、プライベートバンクは消極的であることを付け加えた。

タンザニアの労働者の8割が雇用される農業分野に対して政府が以前実施した失業対策は失敗に終わっているという。だがHonest Ngowi氏は、プログラムの成否は、貸与を受ける若者の選定基準と、起業に伴い融資を受ける際の初期のトレーニングにかかっており、透明性はとりわけ重要であると指摘している。

同事業への見方はいろいろあるようだが、記事によれば、若者の就業困難の解決と、若い労働者を必要とする農業分野に活力を与える期待は少なくないようだ。


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