2013年4月30日火曜日

「スターバックスが"買い"である4つの理由」

という記事が出ていました。ご承知の通り、スターバックス(Starbucks Corporation)はナスダック市場に上場しています(NASDAQ:SBUX)。 Starbucks Corporation (SBUX) & Four Reasons to Buy 買い推奨の理由が述べられている当該記事は上記英文記事です。情報の信頼性はわかりません。ご自身で判断を。 今回は訳しません。レスポンスをいただけたら考えます。

2013年4月20日土曜日

スターバックスの株価をチェックしてみたりする

コーヒーのような嗜好品の世界に、お金の話を持ち込むのは無粋と思われるかもしれませんが、どんなに品質の良いコーヒーを提供していても、経営が下手であれば潰れてしまい、美味しいコーヒーを顧客に飲ませ続けることができなくなってしまいますし、逆に経営が上手であれば、扱っているのが平凡なコーヒーでも、繁盛して長続きしたりします。永続性に着目すれば、どんなジャンルであれ、好きな企業、気になる企業の株価動向は無視できません。 上に掲載したロウソク足のチャートでは、ナスダック市場全体の動きと、スターバックスの株価の動きを見ることができます。下記は分足の設定も可。どうぞご参考に。

刻々と変わるコーヒーの取引価格

そうなんです。 商品の取引価格というのはどんどん変わっていくので、ほぼリアルタイムでチェックするのに一番いいツールは、ガジェットですね。とうことで、これ↓↓


2013年4月18日木曜日

ルーツ「アロマブラック」400gボトル缶の「王道」(?)要素

JT(日本たばこ産業株式会社)のニュースリリースによれば、

香り高い“王道” ブラックボトル缶コーヒー
ルーツ「アロマブラック」400g ボトル缶
4月29日より全国でリニューアル発売

だそうです。これですね↓↓


缶コーヒーは、外出時や休憩時間の大事な友だち。

しかしこの報道資料でどうしても引っかかるのが「王道」という表現なんですよね。今回のリニューアルで「ルーツを共同展開するキーコーヒー社の特許技術を活用したJT独自の焙煎技術『アクアロースト』を採用することで、柔らかな口当たりと澄み切ったコクを引き出し、より一層香りを楽しめるようにしています」と書いてあります。

「焙煎開始時に水を使用する」と、王道の缶コーヒーができちゃうんですか?

缶コーヒーっていったらUCCですよね。かの有名な世界初のミルク入り缶コーヒー『UCCコーヒー ミルク入り』。この系譜が王道かもしれないわけです。

個人的には選び抜いたコーヒー豆を直前に挽いてドリップし、ブラックで飲むのが一番とは思っていますが、缶コーヒーの世界観はまたカップとは異なるし、価値観は十人十色。それでもいいから「王道」と言い切るには、それなりの要素を持ってきて、消費者をうならせてほしいものです。

今のところ、この缶コーヒーの「王道」主張には異議あり。

としておきます。

[ニュースリリースタイトル:JT、缶コーヒー『ルーツ「アロマブラック」400gボトル缶』をリニューアル発売 発表日2013年4月17日]

2013年4月13日土曜日

ロッテ×UCCの「カフェガーナ」【レシピ紹介】

コーヒーとチョコレートが合うというのは議論の余地がない事実かと思います。

いま、UCCとロッテのサイトでそれぞれ「カフェガーナを作ろう」というレシピページが展開されていて、配色がとても綺麗。可愛くて、おいしそうで、よくできたページです。

カフェガーナを作ろう

UCCのページ

ロッテのページ

中身はほぼ同じなんですが、ちょっとだけ違う。

しかし言いたかったのはそこではありません。作り方が簡単なんですよね。

つまrは、コーヒーを入れてチョコレートを割り入れるだけです。これは素敵♪冷めないうちに飲まないと、見た目が悪くなるかもしれませんが(^_^;)

我が家ではチョコレートを食べるときも、ブラウニーを作るときも、コロネを作るときも、基本的にガーナを使います。

このレシピを作るときに、マストアイテムはガーナだと思うのですが、コーヒーは酸味系やマイルド系以外なら、インスタントコーヒーである必要はないでしょうね。エスプレッソあるいはモカ、マンデリンでOKです。

でも、このレシピで作るのに、コーヒーをドリップしていたら粋じゃないかもしれません。手間がかかっちゃいますものね。

どこでも売っているUCCのインスタントコーヒーを用意して、ガーナを買って、あとはカップとお湯を用意するだけ。この手軽さに軍配を上げたいと思います。

コーヒータイムに、カフェガーナ。いいですね♪

私は横着なので、必ずドリップして、チョコレートをかじりながら飲みます。

2013年3月23日土曜日

タリーズ買収問題:パトリック・デンプシー、タリーズの買収で難問に直面

人気テレビ俳優のタリーズ買収について1月に報じられましたが、1月中に完了すると思われた取引が難航し、ちょっと大変なことになっているようです。

最新の英文記事を訳しました。

"Patrick Dempsey's purchase of Tully's Coffee runs into 'obstacles'"

テレビ俳優のパトリック・デンプシーが、長期にわたる業績低迷に苦しむシアトルのタリーズ・コーヒー買収で思わぬ困難に突き当たっている。

1月には、デンプシーと彼の投資集団が、スターバックスを含む他のライバルたちを打ち負かし、タリーズの落札に成功した。そのとき、デンプシーのグローバル・バリスタ社はタリーズの資金が無くなる前の1月下旬には取引が完了すると予想していた。

しかし今週裁判所に出された文書でグローバル・バリスタ社は、買収時のヒアリングの際には聞かされていなかった数々の予期せぬ障害に直面していると述べている。グローバル・バリスタ社と、タリーズの親会社ティーシー・グローバル社(TC GROBAL)は、55項目のチェックリストを処理するため、週に二度会議を行っている…と、デンプシーのグループは3月20日付の連邦破産裁判所裁判官:カレン・オーバーストリート氏宛文書で述べている。一方でグローバル・バリスタ社は、売買に取り組む間コーヒーチェーンを維持するため、35万ドルの追加支払いを行った。

デンプシーグループの文書は、タリーズ買収についてのライバル入札者二社からオーバーストリート氏に送られた文書に応えて送られたものである。一社はAgriNurture社、もう一社はEarthright Holdings USA社であるが、まとめてANIとして知られており、スターバックスと協力して入札の一角に加わっている。

ANIは、デンプシーが契約に失敗した場合の補欠落札者2者のうちの1者である。ANIは裁判所への文書で、裁判所が承認した期限どおりにグローバル・バリスタ社への売却が進むか否か判断するために会議を開くことを要請している。もし進むとしたら、いつ取引が完了するのか。あるいは不確実性が残ったままになり、彼らに何かできる余地があるのか。ANIはまた、グローバル・バリスタ社がいつまでに取引を完了できなければ、タリーズは補欠の落札者と交渉できるのか、明確な日付を提示することも裁判所に求めている。

これに対してデンプシーは、ANIの補欠落札者としての権利は1か月以上前に期限切れとなっており、ステータス・カンファレンスを求める権限はないはず…と疑問を投げかけている。さらにグローバル・バリスタ社は、この取引が完了間近であり、解決すべき問題は少ししか残っていないと述べている。

ボーイング社は、この難問におけるキープレイヤーである。デンプシーのグループはまたボーイング社とともに契約の包括的な再確認段階にあるのであり、この航空宇宙企業の合意も間もなく得られる見込みであるとしている。

タリーズでもっとも利益の上がっている店舗の多くはボーイング社の施設内にあり、タリーズコーヒーカードへの積み立てはボーイング社の給与から天引きできるようになっている。

グローバル・バリスタ社は、「近日中に」いくつかの取引完了を承認するよう裁判所に申し立てをする、だがそれらの取引について詳細は話せないとしている。

ボーイング社の広報官Antonella Bellman氏は、同社がピュジェット湾地域にあるボーイング社の4施設で運営されている12のカフェについて、タリーズの新オーナー予定のグローバル・バリスタ社と契約交渉にあったことを明かした。

「我々は7年間タリーズと契約してきた。今や同社がグローバル・バリスタ社に買収されることになったからには変更しなければならないし、買収主と新たな契約を結ぶ必要がある」とベルマンは語った。また交渉はボーイング社の標準契約プロセスに準拠している…とも彼女は語っている。グローバル・バリスタ社とボーイングコーヒーカードで合意をみたのは光栄なことであり、チャージ可能なカードかどうかは取るに足らない問題であるとしている。

デンプシーの友人でありグローバル・バリスタ社の投資家の一人でもあるカリフォルニア州の弁護士 Michael Avenatti氏は、自身は取引の詳細について議論する権利はなかったが、この程度の遅延は、「複雑な問題を孕む取引においては通常の範囲内である」と語った。彼は、この問題が終了するまでにタリーズに事業資金が必要なら、投資家グループはさらなる追加資金を投入する意思があるとも語っている。

「これは、買収が完了することについての我々の自信を明確に示すものだ」彼は言った。「本気で買収しようと思わなければ、多額な投資などしない。」

ANIの弁護士であるRagan Powers氏は現在アジアにおり、顧客の同意なしにコメントすることはできないとし、即答を避けた。タリーズの弁護士への問い合わせについては、直後時点ではまだ回答が来ていない。

(Coffee Fanzine管理人 Wrote)


2013年3月8日金曜日

「内田百閒」

ご承知の通り…というほど皆さんがご存じかはわかりませんが、内田百閒(うちだ・ひゃっけん)は夏目漱石の弟子です。

私は昔から百閒先生の随筆を読むのが大好き。短いし、スパイシーで、おもしろいからです。そして、性格も似ている(と勝手に思っている)ので、親近感が湧くのですよね。

『間抜けの実在に関する文献』

『御馳走帖』

は手放せない本です。 百閒先生にぞっこんとなるきっかけを作ってくれた『阿呆列車』シリーズもそうですが、常に手に届くところに置いておきたい本なのです。

文字通り「手放せない」ので、どこへ行くにも大抵は百閒先生の本を携えている。それだけで心が和み、安心する。

でも『御馳走帖』のまえがきにあたる部分。

「序に代へて」
  昭和二十年夏の日記を抄綴す
これは何度読んでも胸が詰まります。

終戦直前の日本がどれほど物資に不足していたか。食べ物とお酒を即自的に捉えみつめてこよなく愛する百閒先生が、どれほどひもじく寂しい思いをしていたか。そして、そんな逼迫した日々の中で、百閒先生がどれほど学生たちに愛されていたか……が素朴な文章から伝わってくるからです。

好物をゆったり味わい、楽しむゆとりというのは、市井の人にとっては戦争のない時代にしか得られない幸福だと思います。

私は1か月以上放置した『御馳走帖』をまた読むときには、必ずと言っていいほど先の「序に代へて」を読み返します。

そして、当時の百閒先生の言葉を通じて、今ある幸福の重さを、ひしひしと感じるのです。






2013年2月11日月曜日

自動車とカフェイン愛好家たちのイベント【米・ヒューストン】

車とコーヒーって合うようなぁ……というところで、発見した興味深い記事をご紹介。

Houston Coffee & Cars New Year Meet

以下、記事を翻訳してみる。

先週末、the Cars & Coffee global societyの部会である"the Houston Coffee and Cars club" (ヒューストン・コーヒー・アンド・カーズ・クラブ)が、土曜の朝に集会を行う別の自動車・カフェイン愛好家たちとタッチダウンした。改造車、ロードスター(窓無しオープンカー)からスーパーカー、マッスルカー(大型エンジン搭載車)などが集まった。自動車愛好家たちがラテやカプチーノをすすりながら楽しむことができるところが新しく、印象的だ。







2013年2月10日日曜日

カンバーランド・ファームが除雪車スタッフに無料でコーヒーを提供【英・Cumberland】

イギリスの カンバーランド・ファームは、ブリザードの間中、除雪車のドライバーと隊員にコーヒーを無料で提供する。

Cumberland Farms offering free coffee to snow plow drivers, utility crews throughout blizzard

ブリザードの経験はありませんが、雪国で猛吹雪に煽られた経験は数多くあるので、そんななか働く人に無料で熱いコーヒーが提供されることを想像するととてもうれしくなります。

この企画に参加するのは、ニューイングランド中のカンバーランド・ファームショップ。農場でもブレンドコーヒーを無料提供するとのこと。

1939年に牛一頭から始まった農場 ……というとなんだか鈴木宗男さんを思いだしますが、コーヒーの無料提供は単にコストの問題ではないですね。

苦労の味を知っている人たちだからこそできることかもしれません。

販促の一環であるとしても、素敵な取り組みですね。


スターバックスがインドに焙煎・包装設備を開設、タタコーヒーと

スターバックスは、インド最大のコーヒー生産者・輸出企業のタタコーヒーと手を結んだようですね。
Starbucks Coffee Company and Tata Coffee Limited Inaugurate Roasting and Packaging Plant in Kushalnagar, Karnataka, India

ビジネス・ワイヤの記事タイトルを訳してみるとこんな感じでしょうか。

「スターバックスがインドのカーナタカ・クシャナガルでタタコーヒーと焙煎・包装設備を開設」

KUSHALNAGAR, India--()--In a key partnership milestone between Starbucks Coffee Company (Nasdaq:SBUX) and Tata Coffee Limited, the two companies today inaugurated a roasting and packaging plant in Kushalnagar in Coorg, Karnataka. This world-class facility enables roasting and packaging of green coffee beans for Starbucks stores in India and over time in select markets around the globe. 
リード文をかみ砕いて言うと→「スターバックスは、タタコーヒーと提携し、インド南部カーナタカ・クールグのクシャナガルで焙煎・包装設備を稼働させた。世界級の同設備により、インド国内店舗向けの焙煎および生豆の包装が可能になる。徐々に世界の選択市場へも供給していく見込み」

このような感じになるだろう。

スターバックスのコーヒーが「焼き立てではない」ことは度々指摘される点だ。深煎りが多いのもその辺の劣化を誤魔化すためと読む向きもある。

インド最大の生産者であるタタコーヒーとのパートナーシップにより、少なくともインド国内のコーヒー店では理屈上、比較的鮮度の高いコーヒーが供給可能となるのだろうが、可能ということと現実にそうなるかどうかというのは必ずしも一致しない。

プラントの内容はこんな感じである。

This facility, spread across 8,258 sq. ft. with an installed capacity of 375 metric tonnes (MT), has been readied for commercial run. In addition to the state-of-the-art roaster, the plant also has a PLC-operated green coffee handling system for effective control of recipe, and automatic filling and automatic sealing line boosted with high-precision testing equipment to comply with the quality standards of the companies.
The plant has three major sections – a Green Coffee Storage and Handling section, a Roasting section, and a Packing and Dispatch section. These three sections combined produce the finest-quality coffee beans; consistent with the high quality Starbucks and Tata are known for around the globe. 
難しくないと思うので、訳は省く。

スペシャリティコーヒー市場を確立させたという点でスターバックスの功績は認めざるを得ないし、それなりの尊敬もしている。が、正直、日本上陸後間もない頃、コーヒーの抽出を「化学反応だ」と小冊子で堂々と語っていたあの企業体質には、暖かい魂は感じず、どうしても好きになれない。


タイガーのコーヒーメーカー<ACW-S型>に発火の恐れ


2013年2月7日付で、タイガー魔法瓶株式会社(本社:大阪市門真市)よりコーヒーメーカーの無償点検・修理のニュースリリースが出ている。

対象機種は、コーヒーメーカーACW-S型。

症状


「スイッチが作動しなくなった」、「スイッチランプがつかなくなった」という事例が発生した場合にテープ等で強制的にスイッチを押し続けられますと発煙・発火する可能性があることが判明いたしました。」とある。

 品番の見方

製造期間の確認方法


対象製造期間 : 2011年7月14日 ~ 2012年 5月 9日


該当製品をみつけたら、連絡しよう

【 連絡先 】
タイガー魔法瓶株式会社 本社
〒571-8571 大阪府門真市速見町3番1号

0120-338-771

【 受付時間 】
2月8日~2月15日 AM 9:00~PM 8:00(土日祝を含む)
2月18日~          AM 9:00~PM 5:00(土日祝を除く)
(2月9日(土)・2月10日(日)・2月11日(祝)は受付致します。)

タイガー以外にもこんな製品で発煙・発火の恐れ



喫茶店文化の再興を

思い出の喫茶店はありますか

 私は、宮本輝氏の川三部作が好きだ。氏の宗教的背景は別として……である。

下記のニュース記事をざっと読んで、そんなことを思い出した。

  Tieton’s cafe served up life lessons for teenager

 閉店を惜しむ人のこの記事から、Tieton’s cafeはどうやら地域の名店であったことがわかる。

日常に少しだけ食い込む非日常

喫茶店はそんな存在である気がする。宮本輝氏の『道頓堀川』には、主人公が住み込む喫茶店が出てくる。同作品に欠かすことのできない舞台だ。

もちろん、人生を感じさせる、重苦しく不思議な空間だけが喫茶店の醍醐味だとは思わない。ただ、ドトールやスターバックス、タリーズといったセルフ式のコーヒー店ではほとんど味わうことのできない交流が「馴染みの喫茶店」にはあったりする。

それは自分の居場所であるかもしれないし、他社との濃密な交流の場であるかもしれない。

コーヒーを飲みながら

自宅や勤務先からほんの少し歩くだけでたどり着くことのできる場所。

マスターにコーヒーをドリップしてもらい、ときにはマスターだけでなくお客同士で世間話をしたり、ちょっとした議論をしたり。肩ひじ張らない交流ができるのも、喫茶店の大事な役割だったのかもしれない。なぜ過去形で語るのかといえば、今では喫茶店にそのような機能を求める人が少なくなっているからだ。

喫茶店の再興を

家でも職場でも旅先でも、自分で淹れたおいしいコーヒーを飲んでいただきたい。

それと同時に、今一度、喫茶店という「場」の価値を見直し、喫茶店でコーヒーを楽しむ文化を盛り上げたいという気持ちがずっと無くならない。

コーヒーは好きだけれども、コーヒー越しに交わされる言葉や思い、人間模様の方がもっと素敵な気がする。

香しいコーヒーの香りがふと漂ってきたときに、見慣れた部屋だけがまぶたに浮かぶのではなく、繁華街や街の片隅…喫茶店の椅子に腰かけたあなた。人生のいろんな場面を懐かしく愛おしく思い出してほしい。

感傷的といわれるかもしれないけれども、喫茶店の価値が忘れ去られていくのを黙って見ていたくはない。

コーヒーマン

本当に、情熱的で人懐こい人が多い。毎日せっせとお店を準備して、一杯一杯おいしいコーヒーを淹れる人たちのハートは、なんと健気で美しいことだろう。

どんな思いでお店を開き、毎日お客さんを待っているのか。

マスターの表情やメニュー、世間話からそんなものを感じ取り、コーヒーマンを、喫茶店を、より多くの人に愛してほしい。

私もこれからまた、街に出ては、ひとつひとつの喫茶店を味わい、楽しんで行きたいと思う。


2013年2月9日土曜日

アラビカ種コーヒーのプレミアムが低下しロブスタ種価格が上昇

コーヒー好きである以上、良かれ悪しかれどうしても反応してしまうのが「スターバックス」というキーワード。ということでブルームバーグの下記の記事にも気持ちを持っていかれてしまったのですが、本文を読むとスタバは本題ではない。やられました。

Starbucks-Favored Coffee Premium Declines to Lowest Since 2009

しかし、内容は面白いので、ざっくり下記に訳しておきます。全文の8割くらいの分量と思ってください。細部はいくらか割愛しましたが、ほとんど書いていると思います。

タイトル:スターバックス好みのコーヒーのプレミアムが2009年以来の低水準に

中米、ブラジルといったコーヒーのトップ生産国からの供給増加に伴い、ロブスタ種に対するアラビカ種のプレミアムが、2009年以来の小幅へと縮小している。

アラビカ種は、ロブスタ種に比べ1ポンド当たり44.7522セント高いが、この価格幅は2009年3月30日以来の低水準となっている。

アラビカ種の在庫が2010年以来の積み上がりになっているのに対し、(主に)インスタントコーヒーに使用されるロブスタ種の備蓄量は、2011年7月よりも75%減少している。ロンドンのロブスタコーヒー先物は、ここ4カ月の最高値となった一方で、アラビカ種は32カ月間の最低価格へと不調を拡大させている。

ブラジルのコーヒー生産量は、政府によれば過去最高となる見込みで、コロンビアでも第二の規模を誇る生産者が、30%の収穫量アップを発表している。またホンジュラス、グァテマラの1月出荷も前年比増となっているもようだ。

ロンドンの3月物ロブスタ種先物は1.2%上がり、10月5日以来の最高値 $2,145/tを付けた後、$2,123で引けた。一方アラビカ種は ICE Futures U.S.マーケットにおいて0.5ポイント高の $1.4105/pondで引けたが、一時2010年6月以来の最安値である $1.394を付けている。

ロブスタ種の主要生産国であるベトナムが休暇シーズンに入ることから、まだしばらくロブスタ種の供給ひっ迫は続きそうだ。

以上、翻訳のミスがあればご指摘ください。ちなみにちょっと誤解があると思うのですが、ロブスタ種は決してインスタントコーヒー専用ではありません。

町で売られているコーヒー豆(特にグラインド済みの粉)は、商品によってはロブスタ種がそれなりに混じっています。良い悪いではなく、そうなのです。

アラビカ種のコーヒーとロブスタ種のコーヒーは、実は簡単に見分けがつきます。淹れたときの水色です。

アラビカ種のコーヒーは、白いカップに注いだときに紅茶のような赤っぽい色です。

ロブスタ種のコーヒーは、白いカップに注いだときにグリーン系の水色になります。

混じっていたら、それなりの色になります。Imagine=想像してごらん!です。

面白いと思いませんか?


グァテマラ、コーヒーのさび病で非常事態宣言

上品でおいしい、高品質なコーヒー豆を産出することで知られる名産地グァテマラに関しての、大変心配な記事をみつけました。

コーヒーを破壊する菌類の拡大で、グァテマラが「非常事態宣言」
Guatemala declares national emergency to deal with spread of fungus devastating coffee crops

グァテマラで生産されるコーヒー豆の70%が「さび病」の影響を受けているとして、グァテマラ大統領は「非常事態」を宣言した。(グァテマラ・シティ発)

ペレス・モリーナ大統領は同時に、コーヒー農家に対して1400万ドル超の支援を発表。この資金により、60000を超える小規模コーヒー農家が農薬を購入し、さび病の予防と拡大防止策を教授することに使う。


コーヒーさび病は現在、メキシコ、グァテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカで発生している。

上記は冒頭の英文記事を要約して和訳したものです。

これは怖いですね。一刻も早くさび病の拡大を止めていただきたいです。



タンザニアの新規就農支援策が国会を通過

タンザニア議会は月曜(2月4日)、農業分野での起業に関心を持つ35歳以下の若者に融資をする新事業に関する決議を通過させた。

Tanzania to provide youths with loans for agricultural enterprises

上記の記事をみると、この新事業 "Youth Fund" は、タンザニアにおける若者の失業を抑制するための重要な手段として位置づけられているようだ。

新法のもとでは、国家予算のうち2400万ドルが同予算に充てられる(7月開始)。



タンザニアでは人口の63%が30歳以下であるが、そのほとんが就業困難な状況にあるという。今回の貸付事業により若者たちのキャリアアップにつなげ、同国における農業への需要に対応させたい考えだが、実際の使われ方は、既存の融資政策の補完的な手段となりそうだ。

タンザニアの農業潜在力を解き放つ試み

Honest Ngowi氏(エコノミスト・Mzumbe大学講師)は、"Youth Fund"がタンザニアにおける食糧生産を刺激するすぐれた方法になるだろうと評価している。

同氏は「利益回収開始までに5年はかかってしまう農業プロジェクトへの融資について、プライベートバンクは消極的であることを付け加えた。

タンザニアの労働者の8割が雇用される農業分野に対して政府が以前実施した失業対策は失敗に終わっているという。だがHonest Ngowi氏は、プログラムの成否は、貸与を受ける若者の選定基準と、起業に伴い融資を受ける際の初期のトレーニングにかかっており、透明性はとりわけ重要であると指摘している。

同事業への見方はいろいろあるようだが、記事によれば、若者の就業困難の解決と、若い労働者を必要とする農業分野に活力を与える期待は少なくないようだ。